ノベルティ印刷の特徴【シルク印刷】

ノベルティは主に会社のPR品として配布され、会社訪問をするとオリジナルの企業ボールペンなどをもらえることもありますが、用いられるシーンは他にも多岐にわたります。

スーパーやコンビニエンスストアでペットボトル飲料やお菓子を買うとグッズとしてついてきたり、イベント時の記念品としても用いられたりすることがあります。

宣伝広告として、普段から使うものを選ぶと、さりげなく宣伝を繰り返していける有効的な方法です。

ノベルティをシルク印刷で製作する

ノベルティは、いくつかの印刷技法によって製作されます。

主な技法としては、オフセットやグラビア、パットやシルクなどが挙げられます。

加工に関しても金箔を使ったゴージャスな箔押し、特殊な機械を使ったレーザー彫刻などがあり、種類が豊富です。

シルク印刷は別名シルクスクリーンとも呼ばれています。

版の大きさを調節しやすいことから、広い面積に転写できることが特徴です。

ポップアートで一時代を築いたアーティストが絵画の技法として使っていた方法でもあり、発色が豊かで自由に色を選べます。

1色や2色だけで印刷することも可能ですが、カラーチャートから選べる色であれば、多くの色を用いて表現をすることができます。

シルクスクリーンの名前の由来は、もともと絹の布を使ってプリントを行ったからですが、現在では絹を使っていない工場もあります。

シルクの名前だけが残り、ナイロンやポリエステル繊維といった表面がつるつるとした化学繊維を利用して安価に仕上げることも多くなっています。

図工の授業で似たような版画を扱うことも多く、世間一般の人にもイメージしてもらいやすい技法です。

シルク印刷でノベルティを製作する場合は、まず企業ロゴや絵の版を業者に提示することから始まります。

業者では枠に布を張った版が用意されており、布には穴が一部分開いていて、布の間からインクをヘラのような道具でこすることによって、下にある対象物にインクが塗られていく仕組みです。

おおまかな流れについて把握しておけば、業者や技法を選択する際にも参考になるでしょう。

パット印刷とシルク印刷の違い

ノベルティを作る時、パット印刷とシルク印刷は料金体系が似ているため、どちらを選択すべきか迷う人もいますが、それぞれで特徴が異なるので適切な方を選ぶことが求められます。

分かりやすく違いを説明すると、1色や2色で表現をするのに向いている方法か、多色使いも可能な方法かという違いがあります。

スタンプのような方法でシリコン版を作るパット印刷は、多色使いがあまり得意ではありません。

しかし柔らかく曲げやすいシリコンで版を作成するので、ボールペンやタンブラーなど曲線の多い面にも印刷しやすいという特徴があります。

反対に、シルク印刷は版画のように枠のある平面に滑らかな布を張ってインクをヘラでこすって転写していく方法なので、版を変えれば何色もの色を使うことができます。

ただし、版の数が多くなるほど基本料金は上がってしまうので覚えておきましょう。

広い面積にも印刷ができ、例えばトートバッグやポーチ、Tシャツにも転写ができることが特徴です。

版が平面であることから平面への表現が得意で、曲線は少し苦手です。

印刷の流れとしては、オンライン上でオーダーができる場合もあり、データを送付して見積もりを取ってから色番号を指定します。

最近はインターネット上で受付をしている業者も増えてきたので、店舗に出向かなくてもオーダーをすることが可能となっています。

迷っている場合は、いくつかの業者から見積もりを取るのがおすすめです。

ノベルティ商品は企業向けだけじゃないメリットがある

従来、企業が商品につけておまけのような存在であることが多かったノベルティですが、今では一般の人にも浸透しています。

シルク印刷の特徴は布にもプリントできることで、風船や不織布のエコバッグなど、通常ならインクがなじまなさそうなグッズにおいて威力を発揮します。

一般的な活用としては、地域のイベントなどでうちわを使ってみるのも方法です。

イベントの内容を記したうちわを作れば、趣旨を伝えやすくなります。

企業向けに使われやすいものですが、安価に作成できることから、一般の方の利用も可能です。

種類も豊富で、竹うちわもあればペーパーファンもあり、使い勝手を考えた選択が可能です。

イベント会場の場所の説明を兼ねて、シルク印刷を使ったのぼりを使う方法もあります。

のぼりを置いておくだけで、そこが何に使われる場所なのか、逐一説明する手間が省けます。

視覚的に活用できる方法であり、効果を上げやすいでしょう。

シルク印刷で名入れができる商品は、他にもカレンダーやマウスパッドなどがあります。

商品によっては1個あたりの単価が100円未満のこともあり、オーダーしても数万円の予算で実現することができます。

結婚式の引き出物や忘年会、新年会の記念品として製作をしてみるのも良いでしょう。